不妊治療(体外受精)

【不妊治療】不妊治療の最後の砦!体外受精の概要

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人工授精6回で妊娠できなかったため、いよいよ体外受精に挑戦することになりました。

 

不妊治療を始めるまでは、人工授精と体外受精のちがいすらわかっていませんでしたが、今はずいぶん知識が増えた気がします。

あまり知識ばかり増えなくてもいいんですけどね…早く結果を出したいものです。

 

不妊治療の中で、体外受精が1番高度な治療になります。

これ以上の治療方法は、今のところありません。

もちろんその分、治療費も高額になります。

人工授精までとは比べ物にならない金額です。

体外受精をすれば妊娠できるかもしれないという期待とともに、「体外受精でも妊娠できない」という現実を突きつけられた時、はたして立ち直れるのかという不安もつきまといます。

とにかく、金銭的にも精神的にも、負担の大きい治療であることはまちがいありません。

 

今回は、体外受精のおおまかな流れや、費用についてまとめました。

 

体外受精にステップアップすることになった時の記事はこちらをご参照ください。

www.isohiyo-growingup.com

 

体外受精とは

女性の卵巣から成熟した卵子を取り出し(採卵)、体外で受精させ(培養)、分割した受精卵を再び子宮内腔にもどす(移植)という治療方法です。

この一連の治療を総称して、ARTと呼びます。

 

排卵誘発

体外受精においては、できるだけ質のいい卵子を、できるだけ多く採取することが課題です。

そのためには、体質に合った誘発方法を選ぶことが最重要です。

自然周期

投薬などを行わず、卵胞の発育を自然にまかせます。

体に負担がかからないですが、採卵数は1~2個と少ないです。

また、採卵前に排卵してしまうリスクもあります。

低刺激

飲み薬などを服用する方法です。

完全に自然にまかせるわけではありませんが、ショート法などに比べると使う薬剤が少ないため、身体への負担は軽くなります。 

ショート法

GnRHアゴニスト(スプレキュアやブセレキュアなどの点鼻薬)と、注射(FSHもしくはHMG)を併用する方法です。

 もっともポピュラーな誘発方法です。

AMHが低い人はこちらの誘発方法になることが多いようです。

私も基本的にショート法を提案されます。 

ロング

GnRHアゴニストと、注射(FSHもしくはHMG)を併用します。

前周期からピル等を服用して調整するため、投薬期間が長く、その分費用がかかります。

卵巣機能がいい方はこちらを勧められることが多いようです。 

アンタゴニスト法

GnRHアンタゴニストという薬剤と、注射(FSHもしくはHMG)を併用します。

 

個人の状態に合わせて誘発方法を選択

上記の方法をいろいろ組み合わせて、個人の体質に合った誘発方法を考えてくれます。

 

私はこれまで、ショート法(クロミッド併用バージョン)と、低刺激+アンタゴニスト法を試したことがあります。

 

体質に合わせてオーダーメイドな治療をしてくれるのはうれしいですよね。

 自己注射

注射は、病院に通って打ってもらうケースと、自分で打つ自己注射があります。

注射は基本的に毎日打つため、通院するのはとても大変です。

ですので、自分でできる自己注射を選ぶ人が多いです。

また、費用は自己注射の方が安く抑えられます。

自分で注射を打つのは怖いですが、回数を重ねると慣れてきます。

 

採卵

エコーで確認しながら、膣内から針を刺して卵胞液ごと卵子を吸い出します。

 

採卵は麻酔をする場合と、麻酔なしで行う場合があります。

病院によって方針は異なります。

 ちなみに、全身麻酔を使用する場合は、前日から絶飲食です。

 

痛みは

全身麻酔をした場合は、採卵中は意識がありませんので痛みは感じません。

けれど、膣に針を刺すので、目覚めた後に痛みを感じることがあります。

痛み止めをもらえますので、我慢せずに申し出ましょう。

 

無麻酔の場合、針を刺す時に痛みを感じることがあります。

私の場合、あらかじめ痛み止めの座薬を入れて臨みましたが、激痛でトラウマになりました。

もう二度と体験したくないので、ドクターに懇願して必ず麻酔をしてもらうようにしています。

 

培養

採卵して取り出した卵子を受精させ、育てます。

受精卵のことを、胚と呼びます。

ふりかけ式

シャーレの中で卵子と精子を一緒に入れ、受精させる方法をふりかけ式と言います。

一般的な体外受精は、このふりかけ式のことを指し、IVFと呼びます。 

顕微授精

対して、精子を一匹選んで、卵子の中に直接注入する受精方法を、顕微(けんび)受精と言います。

英語の頭文字をとってICSIと言います。

旦那さんの検査結果が悪い場合は、顕微授精になることが多いようです。

顕微受精は、高い技術が必要とされるため、培養士さんの腕の見せ所といえます。

分割スピードの目安

分割スピードの目安は、採卵した(受精した)日を0日目として、

2日目…4分割

3日目…8分割

4日目…16~32分割(桑実期胚)

5日目…胚盤胞

 となります。

胚盤胞は着床寸前の状態で、体外で培養できるのは胚盤胞までです。

 

分割が遅い場合は質が悪い場合が多く、途中で分割が止まってしまうこともよくあります。

8分割くらいまでは卵子の質、それ以降は精子の質に左右されると言われています。

胚盤胞まで育った胚は生命力が強く、妊娠率も高くなります。

 

胚には、グレードがつけられます。

形や分割スピード、細胞の均一性などから評価します。

各病院によってグレードのつけ方は異なるためここでの説明は省きますが、グレードが高い胚は、妊娠率が高いです。

 

凍結保存

胚は凍結して保存することが可能です。

採卵した周期には移植をせずに胚をすべて凍結することを全胚凍結と言います。

採卵した後に体調がすぐれないなど、移植に適さない状態の時は、移植せずに凍結しておき、コンディションを整えてから移植します。

 

また、たくさん胚ができた場合は、あまった胚を凍結して保存し、次回の治療に使用することができます。これを余剰胚凍結と言います。

余剰胚を凍結しておくと、次回の治療は移植からスタートさせることができるので、身体的にも経済的にも負担が軽くなります。

 

ただし、すべての胚が凍結できるわけではありません

凍結に耐えうる良好な胚のみ、凍結保存することができます。

 

 移植

分割した胚を子宮内にもどすことです。

 

3日目までの胚を移植する初期胚移植(ET)と、胚盤胞まで育てて移植する胚盤胞移植(BT)があります。

胚盤胞手前の桑実期胚で移植するケースもあります。

 

また、採卵した周期に移植することを新鮮胚移植、一度凍結した胚を融解して移植することを凍結胚移植と言います。

 

例:採卵した周期に3日目8分割の初期胚を移植する場合

  →新鮮初期胚移植

例:一度凍結した胚盤胞を融解して移植する場合

  →凍結胚盤胞移植

 

妊娠率は

年齢に影響される部分が大きく、各病院によっても異なります。

通っている病院で必ずデータを出していますので、ホームページなどから確認してみてください。

私は一度、培養士さんが太鼓判を押してくれるほど最高グレードの胚盤胞を移植しましたが、その時で妊娠率50%・生産率(出産までいく確率)は40%だと言われました。

(当時36歳です)

これを高いとみるか、低いとみるかは難しいところです。

 

新鮮胚移植よりも凍結胚移植の方が妊娠率は高いのですが、凍結胚移植はそもそも凍結できるほど質のいい胚を移植するので、単純に比較することはできません。

病院によっては、凍結胚移植しかしない(もしくは新鮮胚移植しかしない)ところもあります。

凍結胚移植の方が合っている方や、新鮮胚移植が合っている方、

初期胚移植が合っている方や、胚盤胞移植が合っている方など、個人の体質にも左右されるようです。

こればかりは、治療をしてみて、自分の体質を探っていくほかありません。

 

費用は

体外受精は自費診療のため、病院によって設定されている金額は異なります。

また、誘発方法方法によても、使用する薬剤がちがうため、金額は異なります。

 

ちなみに参考までに、私が通っているセントマザー産婦人科での費用総額を例示してみると、

新鮮初期胚移植1周期で誘発の薬代も含めて約45万円

凍結胚盤胞移植1周期で誘発の薬代も含めて約50万円

(どちらも税込&ショート法)でした。

※セントマザー産婦人科は2019年7月1日に体外受精料金を約7万円ほど値上げしたため、上記で例示した金額よりも上がります。

つまり、料金値上げと10%増税の両方を勘案すると、上記の例よりも8万円ほど上がることになります。

 

書いていて今更ながら痛感しましたが、かなり高額ですよね…

助成金が最大15万円(初回のみ30万円)出るとはいえ、回数制限もありますし、そんなに何回もできることではありません。

宝くじ当たらないかなぁ、と何度も思いました。

 

この前カリモクという家具屋のショールームに行ってきたんですが、50万円あれば高級ソファ+ダイニングセットが買えちゃいます。

海外旅行も行けちゃう金額です。モルディブ行きたい…

 

消費税増税の影響を受ける

体外受精は自費診療のため、基本的に消費税の対象です。

2019年10月1日以降は、消費税10%のため、上記の私の例だとだいたい1万円ほど費用が増える計算になります。

※セントマザー産婦人科は2019年7月1日に体外受精料金を7万円ほど値上げしたため、上記で例示した金額よりもさらに上がっています。

 

増税の余波は、高度不妊治療にも波及します。

 

大変な点は

スケジュール管理

卵胞の成長具合は、誘発してみないとわかりません。

また、最適な状態で採卵することが成功のカギなので、「都合がつかないから」と排卵日をずらすことはできません。

働いている方は特にお仕事との両立が難しいです。

 

旦那さんの仕事の都合がつかない時は、あらかじめ凍結保存をしておくと安心です。 

排卵誘発は時間厳守

スプレキュアは時間をしっかり守って点鼻しなくてはいけません。

また、1番最後のhcg注射も、時間が指定されます。

誘発の注射も、薬剤によっては時間を指定されることがあります。

採卵までの間はとにかく気がぬけません。

 

 

身体的にも金銭的にも精神的にも、負担が大きい体外受精ですが、愛するわが子を抱くための最終手段だと思うと、自然とがんばろうと思えます。

プレッシャーがはんぱないので、できる限りリラックスしてすごすことを心がけてください。

 

 

次回は、今回の採卵で私が挑戦したショート法について詳しく記します。